PAX Coworkingコアメンバーの藤木です。
Coworkingの魅力に関して語られるとき、中の様々な人達とのコラボとか、一緒に何かをすることが挙げられるかと思います。どんなコラボがあるのか、そしてコラボが生まれるにはどんなカタチが必要かについて、自分が参加した例で話をしてみたいなと思います。
初回は、まずいままで参加してきたコラボにはどんなコトがあるの?という例について。
■スタートアップ
Coworkingの中でも華々しい(?)と言われるコラボのカタチに、メンバーとチームを組んでスタートアップを立ち上げるというのがあります。僕はスタートアップ企業としては現在nana-musicに参加し、hemplantに協力しています。
TechCrunch Tokyo 2011でのnanaのプレゼン
EOS Kiss X4 + EF70-200mm F2.8L USM
両方とも以前からPAX入居者同士でというワケでは無いのですが、知り合うのにはCoworkingが密接に関係…nanaは代表の文原さんが神戸のコワーキングスペース「カフーツ」に出入りしていた事がキッカケですし、hemplant代表の麻植さんとはCoworkingメンバーで参加したStartup Weekendが出会いの場となりました。(現在は両者ともPAXのメンバーです)
hemplantは2011年11月末にAndroid用アプリremembARを既にリリースし、いくつかのメディアでも好意的に取り上げられていただきました。また、nanaはiPhoneアプリのリリースまでの現在最終的な追い込みの真っ最中です。
(そういえば、nana-musicのブログが新しくなったので、よろしければ。)
- TechCrunch Tokyo 2011のスタートアップバトルに登場するのはこの11チームだ(nana掲載記事 – TechCrunch)
- まるで東のエデンシステム:人にカメラをかざすと“誰だか分かる”――ARアプリ「remembAR」(ITmedia)
■案件のコラボ
上記のようなスタートアップへの参加以外のビジネスとしていくつか受託を請け負っています(正直、現状はスタートアップだけでは喰えません ^^;)。そうした中でCoworkingメンバーとコラボして一緒に仕事を回したりしています。
PAX Coworkingで仕事中の一こま
EOS Kiss X4 + SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM
ある会社のWebサイトをWordpressをCMSとして利用して構築するにあたり、コーディング等をWordPress界のプリンスでありコログを運営するPAXのメンバーの西川さんに協力を仰ぐことで、不得意分野をお互いに補完しあっていること。また、別のある会社のページ制作においてPAXメンバーでエンジニア地藏さんが受注した案件では、彼が技術面を、僕がデザイン面を担当する分業を実施しました。
このように、自分の持っていない技能を持つメンバーと会える機会が大幅に増えたことから、受注できる案件の幅もかなり広がっています。
■とりあえずやってみよう…なコラボ
ビジネス面以外、例えばメンバーの誰かが言い出して、「それなら実際にやってみよう!」ということで実現するコトは少なくありません。
石巻IRORIにてコワーキング
SIGMA SD1 Merrill + 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
最近の例で言えば、経堂マラソンでしょうか。PAX代表の佐谷さんが言いだしっぺになっての勝手にマラソン大会…PAXメンバーの滝口さんがサイト制作し、他の様々な方々もサポート…僕もTシャツデザインで少しだけ手伝いました。この企画は他のご当地マラソンにもシェアされ、次として「横浜シャルソン」に伝播しています。
また、被災地支援をしているPAXメンバーの吉澤さんによる「沿岸コワーキング」のアイデアやプレゼンから、「実際に一度被災地でコワーキングしてみよう」と、現地企業の木の屋石巻水産 松友さんの多大な協力もあって石巻で実現できました。現地では水戸や高城でコワーキング開設を考える方々とお会いする等、今後の拡がりも期待できそうです。
- 経堂マラソン
- 経堂マラソンから始まるマラソン革命!(PAX Coworking)
- ご当地ソーシャルマラソン(パクチーハウス東京)
- 走る。(PAXメンバー麻植さんの報告)
- 横浜シャルソン(Facebookページ)
- 沿岸コワーキングを考える
- 沿岸コワーキングなう@石巻の報告(PAXメンバー吉澤さんの報告)
- 沿岸コワーキング in ISHINOMAKI(PAXメンバー堀江さんの報告)
- 石巻で行われた「沿岸コワーキング」に参加してきた(藤木の報告)
- 木の屋石巻水産
上記の例で言うと、規模の大小を問わなければ一番多く行われているのが、最後の「とりあえずやってみよう」系かなと思います。普通はともすれば、アイデアとして「面白いよね」という話で終わってしまうコトが多いのかもしれませんが、「じゃ、試しにやってみよう」という空気が溢れていること。そして面白ければ「手伝いますよ」という多くの技能を持った人達がいることで、実現してしまうというコトにCoworkingでのコミュニティの魅力を感じています。
さて次の僕の番のエントリにて、実際にどんな感じでコラボが作られるのだろう?っていう話をさせていただければと思います。
[追記]続きのエントリ書きました。「Coworkingで生まれるコラボ (2/2) – そもそもコラボって?そしてなぜコラボって生まれるのだろうか?」