PAX Coworking Core Memberの藤木です。本日は職住近在について。
毎日活用しているPAX Coworkingは自宅から自転車を使えば20分以下、公共交通機関でも3駅とかなり近距離なので、普段から「通勤」が相当に楽でとても助かっています。

PAX Coworkingがある経堂 農大通り商店街
世田谷区経堂駅は小田急沿線の住宅地からアクセスしやすい

実は最近父が手術で自宅近くの病院に入院するハプニングがありました。母は既に亡くなっており兄弟は遠方…対応できるのは僕ら夫婦ということもあって、出勤前に病院に立ち寄ったり、仕事場を一時抜け出して様子を見に行くことが頻繁に必要になりました。幸いなことに自宅と病院、それに仕事場であるPAX Coworkingがバスや自転車などで短時間に移動できるくらい近距離なこともあって、かなり負担が軽くなったというのが正直なトコロです。
仮に都心の会社に通勤している状態というように、仕事場が遠方だったとするなら問題がより多く発生しただろうと思います。職住近在な状態でかなり幸運でした。


父が入院した至誠会第二病院(仙川)
京王線仙川駅と小田急線成城学園前駅からバスでアクセス

もちろん自宅で仕事をしていれば「職住近在」の問題は無いのかもしれませんが、上記の状況のように家の中がドタバタしている時だと仕事に手を付けるのがなかなか難しくなってしまいます。こうした環境で何かをするのも難しく結局のところ家の外で作業する必要がでてきてしまうかと思います。(私の場合は妻の親類の不幸も同時期に起き、余計に家の中が落ち着かない状態になりました。)

さらに気分が重い時に独りっきりで仕事をするというのもかなりツラいという事もあります。周囲に人がいることや、ちょっとした雑談ができるだけでもかなり気がまぎらわせられるものですが。勤務先が会社の場合には内部にコミュニティがありますので、これはフリーランスという立場のデメリットの1つかもしれません。幸いなことにPAXで仕事をしてスペースの方々と折に触れて雑談などをする機会にも恵まれることで、気分を転換させてもらっており、コミュニティのありがたさを感じています。


多くのコワーキング利用者と時には雑談もしながら
仕事をできる環境もコワーキングの大きなメリットだと感じます。

PAX Coworkingの仲間である山川さんは「一般社団法人エッグシェル」を立ち上げ、高幡不動という東京郊外に新しいコワーキングスペース「Zen Coworking」を3月31日にオープンしようとしています。その一般社団法人は”子育てや介護で歩みを止めた人たちが再度社会に羽ばたくことへのサポート”を目的としており、事業の1つの柱として今後は複数のコワーキングスペース運営を活用し、”就職以外の選択肢による社会復帰を支援”することになるようです。

「介護支援や家族の社会復帰サポート」を行う彼らが、 なぜこれからコワーキングを進めていくのか?ということ、ロケーションに東京郊外をなぜ選ぶか?ということに今回の自分の件も交え、改めて納得させられてしまいます。やはり家庭のことと仕事を両立するために働く環境をどうするのか?、会社員ではない人たちでコミュニティをどう持つか?ということは、今後もっと考えなくてはいけない課題になっていきますね。


都内にかなり増えたコワーキングスペース
まだ郊外には残念ながら、それほど多くない
Google Mapを利用したCoworking・Jelly Mapより

一般的にコワーキングというと、かなり先端の働き方というイメージもありますが、何かあるとそのメリットは現実的で極めて身にしみるものであるというのが最近の個人的な実感です。これからも世田谷区にあるPAX Coworkingや、高幡不動にできるZen Coworkingなど、住まいからアクセスしやすい郊外にスペースが増えるようなら、会社に勤めない人たちでもコワーキングを利用した「職住近在とコミュニティの確保」というメリットを享受できることが、もっとポピュラーになっていくかもしれません。