PAX Coworkingの佐谷恭です。先週『つながりの仕事術 「コワーキング」を始めよう』を共著で出版し、コワーキングの広がりにますます尽力したいと思っています。

さて、本日「Coworking Visa [JP]」の発表記者会見が、下北沢にあるOSS cafeで行われています。コワーキングスペースに所属している人は、他のコワーキングスペースも無料できるようにしよう(優遇というところもある)というのがこのコワーキングビザです。

『つながりの仕事術』(pp56-59)で、このコワーキングビザのことを「コワーキング文化の真髄」と書きました。この発想を受け入れるかどうかが、シェアオフィスとコワーキングの分かれ目になるのではという話もそこかしこでしてきました。来月のコワーキングカンファレンス東京を前に、多くの(22)コワーキングスペースがコワーキングビザの流れを理解し、加わってくれたことは非常に嬉しいです。春先からこの話をまとめてくれたZEN Coworkingのジャッキー山川さんとライトニングスポット中川さんに感謝です。

PAX Coworkingを創ろうと決めたのは、2年前のゴールデンウィークでした。ちょうどその頃、世界中のコワーキング利用者と運営者のメーリングリストでCoworking Visaの議論が始まったところでした。日本でコワーキングスペースが根付くか、流行るかというのは全くの未知数だったのですが、たとえ一カ所だけでも面白い場所を作りたいと思ったし、コワーキングビザを受け入れていれば時に海外からコワーカーがやってくるのだろうと非常に期待をしました。自分が運営するスペースを開放することで、世界の人たちとつながろうという発想に感銘を受けました。

コワーキング文化の真髄

だから、2010年の開設当初から、PAX Coworkingはコワーキングビザの受け入れを表明しています。受け入れを表明したからと言って大勢の海外勢が押し寄せてくるわけはありませんし、これまで利用してくれたのも数人ですが、日本でもたくさんのスペースが受け入れをしているという事実は、外向けの情報として非常に価値があると思います。また、これがなければ来ないかもしれないコワーカーが都内からも地方都市からもどんどん来てくれれば面白いことになると思います。

プレスリリース等手に入ったら、後でアップします。