PAX CoworkingのチーフカタリストKyo paxiです。

僕がCoworkingという言葉と出合ったのは、今年の4月のこと。友人でソーシャルカンパニー経営者の市川裕康さんがスコールワールドフォーラム参加のために渡英しているというツイートを見たときのことでした。

2003年から04年までイギリスに行っていたので彼のtweetを見ていたとき、The HubというロンドンのCoworking spaceのことを知りました。僕が考えていたことに近かったので話を聞くためすぐに連絡。アイスランドの噴火で飛行機がなかなか飛ばないとかで、一向に帰ってこない市川さんの帰りを待ちわびましたよ~。その直後に神戸の「カフーツ」さんの事業開始を知ることになるのです。

さて、僕は7月から「PAX Coworking」を始めたのですが、4月にCoworkingのことを知って急ピッチで準備して2カ月強で立ち上げた…わけではありません、もちろん。

僕がCoworking的なことに興味を持ったのは昨年の8月です。パクチーハウス東京の立ち飲みスタイルの店舗内店舗「Public’S’peace」を拡張し、在庫などを置く倉庫がほしいと思って農大通りの物件をいくつか見学していたときのことでした。事業用の物件だと10万円を下るものはなく、それだけ払うのならば次第に倉庫だけでなくオフィス機能も持たせたいと考えるようになりました。

そして、倉庫兼オフィスで一人パソコンに向かっているところを想像しただけでゾッとしたので、そこに集う仲間がいたらよいのではないかと思いました。シェアオフィス…という言葉が頭に浮かびましたが、図書館などと同じで「○○さんがうるさいんですけど」というクレームが事務局に寄せられるだろうなと思いました。

ノイズはクリエイティブなことをするのに絶対必要です。しかし、勉強や仕事をするのに「静かにしなさい」と言われ続けたためか、おしゃべりに否定的な人も多いと思います。でも僕は肯定派。シェアオフィスを作ったら“一番うるさい人”として扱われるのでは、と危惧しました。

そこで余計なパーテションなどは取り払い、カフェのような空間で、疲れたらおしゃべりをし、ソファーに座り、音楽を聴けるようなオフィスにすれば、賛同者が集まり、オフィス静寂原理主義者が逃げ出すのではないかと思い、いろいろ頭の中で考えていたというわけです。

Coworking Spaceという発想が海外で広がりつつあることを知って、僕は小躍りしました。この概念を普及させるにはまだまだ時間もかかるでしょうが、着実にやっていきたいなと思っています。