“フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか” (ダニエル ピンク, 玄田 有史)

■今週はちょっと古いビジネス書から

Bookbiz Wednesday担当の大塚です。
さて今週はちょっと古い本ですが、読み直してもらいたい気持ちを含めてこの本の紹介をします。ダニエル・ピンクの『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』。もう10年以上経過した本ですが今読み返してみても考えさせられるポイントがたくさんあると思います。実際にこの本に出会ったのは会社員生活にピリオドをうち、自分の会社を作ってすぐだったのでなんとなくセレンディピティも感じた思い出の本でもあります。

■「フリーエージェント」って

著者のダニエル・ピンクはこの作品の前に「ハイ・コンセプト」で有名になった訳ですが、「ハイ・コンセプト」を書いていた時期は政府の仕事をしていて、その後、自身が「フリーエージェント」になった、というバックグランドもあるので自然と気持ちにしみ込んでくる感覚が生まれると思います。コワーキングスペースで仕事をしていると「フリーエージェント」的な仕事思考の人が結構いるけど、重要なのは「スタイル」ではなく「意識」だと思っています。
「フリーエージェント」として仕事をしていくためには、継続的に仕事が受注できなければ成り立ちません。また単純にアウトプットを出すだけでは契約終了と同時に次の契約に結びつかないので、アウトプットレベルも相手の期待値以上のものを出し続ける必要があります。一方で、ダニエル・ピンクは仕事中毒の人を「フリーエージェント」とは呼んでいません。彼の言葉を借りるなら、

  • バランスを取る人
  • ブレンドする人

という表現になります。つまり、仕事もプライベートも充実した時間を過ごすことができて初めて「フリーエージェント」と定義しています。
実際に周りを見渡しても「フリーエージェント」的な人は常に魅力的で、仕事も本当に楽しそうにしている気がします。内容に関して僕が語ってしまうとこの作品の醍醐味が薄れてしまうのでこの辺にしておきます。

■おすすめの読み方

もし時間に余裕があるなら、
「ハイ・コンセプト」

“ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代” (ダニエル・ピンク)

を読んでから、この『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」』を読んだ方が心への浸透度がいいと思いますよ。