Coworkingで生まれるコラボ (2/2) – そもそもコラボって?そしてなぜコラボって生まれるのだろうか?

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PAX Coworkingコアメンバーの藤木です。

前回のブログポストで「Coworkingで生まれるコラボ(1/2)—コラボの実例」を書きました。今回はその続きで、”じゃ、なんでコラボが生まれるのか?”もしくは”なぜ生まれやすいのか?”について今回は自分の例を中心に語っていきたいと思います。

「人は他人を助けることが自分のためにもなることを本能的に知っているからではないか。」
「協調した方が課題が解決しやすいからではないか。」
– 人はなぜコラボレーションをするのか – 安斎勇樹 ブログ より

Coworkingに来たら、コラボしなくちゃいけないのか? そして、普通に考えると「コラボ」って一緒にプロジェクトを行ったり案件を回したりっていう仕事…それをCoworkingで会ったそれまで繋がりの無かった人達と一緒にできるんだろうか? そんな疑問がネットで掲載されているのを見ることも多く、コメントできる場合には回答もしています。(例:W3QやFacebookグループなど)

良くも悪くも、Coworkingを語るときには一緒にコラボについてハイライトされることが多く、ともすればCoworking=コラボと認識されることが多いのかな。
実際に僕も「つながりの仕事術〜「コワーキング」を始めよう」で、Coworkingから生まれた様々な事例のセクションを担当していますので他人ごとでは無いどころか、広める張本人の1人かもしれません。

写真:下北沢オープンソースカフェで、一緒にオープンコーラを作ってみる

まずコラボにもいくつか種類があると考えています。傍目には一番最初に思いつきやすい「仕事としてのコラボ」ですが、それ以外にも、

  1. 面白そうだから、とりあえずやってみよう的なコラボ
  2. そしてコラボと感じる以前のちょっとした協働

…といったものががあるのかな?と思ったりします。というか、これらの方が頻繁に行われている印象です。

最初の面白そうだから…的なCoworking内コラボとして個人的には、PAXメンバーの松田さんや地藏さんと一緒に開発したeventreamが最初でしょうか。Mashup Awardに応募したりもしましたが、ビジネス抜きで一緒に開発するという体験をまずはやってみよう…とスタートしました。
でも別にWebサービスのようなモノを開発するだけがコラボではないんですよね。わかりやすい例だと、去年に下北沢オープンソースカフェでは、オーナーの河村さん達と一緒にOpenColaというレシピがGPL公開されているオープンソースなコーラを皆で一緒に作ってみました。ビジネスに全く無関係なこともドンドンとやってみるのが楽しくてしようがないです。[参照:オープンソースなオープンコーラを飲んでみてコカコーラの凄さを実感した]

こんな感じで一緒に面白がれるコミュニティがCoworking内にあれば、場合によっては一緒にビジネスをやろうという話も出てきて拡がることもあるし、別にビジネスに繋がらなくても他で得られない楽しい体験を多くできるからそれで良し…という感じです。(地藏さんとはその後一緒に案件開発でご一緒しました)

そして、コラボと感じる以前の協働…というか助けあいは、PAX内では日常的に発生しているように感じます。
例えば自分の例でいうとPAXのメンバー堀江さんにはブログ・メディアの運用などで教えを受けることも多いですし[参照: 情熱大陸のノマド営業特集にアクセスが増えて感じた事]、Wordpress界のプリンス西川さんにはWordpress運用で躓いたことなどを教わったりしています。公認会計士のさんには財務や投資関連の話など、普段は馴染みの無いことをいろいろと教えていただいたりなど。そのかわりといってはアレですが、僕ができるコトはせいぜいデザインやら写真撮影などで、その得意分野が回ってきたらなるべくお手伝いするようにしています。

こうしたちょっとした助けあいを、PAXのオーナーで前述Coworking本の共著者(言ってみればコラボ仲間)でもある佐谷さんは、書籍中でポスターを貼る作業に例えています。

独力でまっすぐに貼るのはかなり手間でも、誰かが「ちょっと右に傾いている」など少しアドバイスをしてくれれば、すぐに終わってしまう…ということ。

お互いにこうした”ちょっとした助け合い”をやることの方がCoworkingでの有意義なポイントの1つと思っています。
実際に第三者の異なった角度からのアドバイスをいただける事が非常にありがたいと感じます。例えばnanaのプロモーションに関して、いろいろと意見・感想をいただいています。

写真:飲食を共にするのは、やはり距離を縮めるのにいいですね

Coworkingでこうしたコラボが発生しやすいのは、

  1. 長い時間を共有している
  2. 直接の仕事での利害関係が薄い人達がおおくいる
  3. 飲食を共にする機会が多い

といったことが関係しているとおもいます。

長い時間一緒のスペースにいるというのはやはり強いのではないかと思っています。やはり仕事をしている時間は1日のうちでもかなりの割合を占めます。フリーランス等の立場ですと、一緒に仕事をする仲間といえども、あまり長い時間一緒にいる関係はそれほど多くないのではないでしょうか?
乱暴な計算ですが、仮に月に2回・2時間会う関係だと年間で48時間。もしCoworkingで一緒に仕事をしていれば、1日8時間と仮定して7日で同じ時間を過ごすことになります。そこまで行かなくともやはり長い時間一緒にいると人間打ち解けてくるものではないでしょうか? やはり一緒のスペースにいると「どんな仕事を?」から始まり、いろいろと話をする機会も少なくありません。そして気分転換の雑談から発展し、何か一緒にやろうよ…となるケースがいくつもあります。(繰り返しますが、直接に仕事をするという以外のコラボの方が頻度としては圧倒的に多数です)

上記のように長い時間一緒にいるのは、会社内でも同じなのですが、直接仕事に関係しない・利害関係が薄い関係というのも大事かもしれません。もしかすると利害関係が強すぎると不安や逆に妙な遠慮などを産んでしまうこと、そして逆に利害関係の無い人達の異なった視点や第三者から意見というのがすごく面白い結果を生み出しやすいのではないか?と思っています。「アイデアとは異質なモノの組み合わせ」とよく言われます。それを誘発しやすいこと。またどうせ思いついたならやってしまおうという風土が結果としてコラボに結びついていくのではないでしょうか。

最後に、結構重要だと思っているのが食事や飲みなどを共にするということかなと感じています。フリーランスなどの場合は仲間と一緒に食事にいく機会が少ないかもしれません。でもやはり人間、一緒に飲み食いしている人達とは次第に心を許す感じになりますよね。
PAXの西村さんは『お昼になると「そろそろ行きましょうか?」とか言って、みんなでOLバリに財布持ってランチに行くとか、新鮮すぎますね。』と当初の印象をブログで語っていました。やはり意識的に懇親会をやる以外にも、さまざまな人達と一緒に食事したり飲みに行ったりする機会が増え、そこで仲間関係が強まっていくように思います。言ってみれば、毎日がソーシャルランチっぽい感じということでしょうか? 実際、ランチは面白い話になることが多く、それが高じて「経堂ランチ、今日どう?」というFacebookグループが作られてしまいました ;-)

なんか、考えの向くままに書き連ねていたら、すっかり長くなってしまいました。すいません! まとめますと、

  1. 「コラボ」は一緒に起業したり、案件をこなすような実務のコラボの他に、面白そうだからやってみよう!という感じの遊び感覚なコラボ、さらにはお互いにちょっとした手伝いやアドバイスといったコラボ未満の助けあいといったものがある。
  2. そのようなライトなコラボ仲間の関係でお互いを知り、次第に案件を一緒にやったり、いっしょに起業しようとする仲間に発展する場合もある
  3. Coworkingでそうしたライトなコラボ仲間ができやすい理由として、長い時間一緒に過ごして雑談などをできる環境であること、元々直接利害関係が無いことから率直な意見交換ができること、そして一緒に飲食を共にする機会が多いことからよりお互いを知りやすい環境なこと。

…といった感じでしょうか。もちろん、コラボをすることだけがCoworkingの目的ではないのですが、色々と違う意見を聞いたり、ちょっとした協力関係になることで自分の幅がより拡がることで、個人的にいままでエキサイティングな経験をしてきました。
僕としてはぜひ、Coworkingスペース内でのちょっとした助けあいから、他の人達と協力しあうという醍醐味を感じていただきたいなと思っています。

About pfjk

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UI/UXデザイナーとしてWebアプリやスマートフォンアプリのためのデザイン・設計を行う。日本のスタートアップにおいてエンジニアリングとデザインの高次元なマッチングによる高クオリティのサービス・製品開発のための活動を行う。
主な著書に「つながりの仕事術~「コワーキング」を始めよう」(共著)がある。

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