Bookbiz Wednesday担当の大塚です。

実は僕の周りで良い仕事をしている人はすごく忙しいにもかかわらずしっかりと運動している人が多い。PAXの佐谷さんのランニングもそうだけど(飲んだ後のランニングはどうかと思います)、トライアスロンや長距離の自転車など部活以上に身体を動かしている気がします。そこで今週はこの本のご紹介をしますね。

“ジムに通う前に読む本 (ブルーバックス)” (桜井 静香)

 

たまたまなんですが、週末に現在出版されている雑誌の公式な発行部数をチェックするためにJAMAのサイトで雑誌別に発行部数を確認していました。そうしたら、Tarzanは週刊ダイヤモンドや東洋経済よりも発行部数が多いんですよね。つまり、それだけ身体を動かすことに興味がある人が多いってことだと思います(実際にそうしているかどうかは別です)。

それに暖かくなってきて、そろそろジムにでも通おうか、と考えている人も結構いることでしょう。今はどこのジムに行ってもインストラクターやトレーナーがいるので聞けばいろいろアドバイスしてくるはずですが、聞かないことにはせっかくのインストラクターたちの存在価値がありません。そこで、ジムに行こうと思った人はまずこれを読んでから体験なり、手続きをしましょう。

 

■意外と勘違いしていることがある

僕も前の会社を辞める頃から週に1度はジムに行くようにしています(本当は2回ぐらい行きたい気持ちなんですが)。とは言っても、20代の頃のように筋力アップが目的ではなく、体型維持というか基本的な運動をマシンを使って行い、長めに有酸素運動をしています。以前はiPhoneに映画を入れて、それを見ながらエアロバイクとかを漕いでいたのですが、「DVDのエンコードはいかん!」ということなので近頃はもっぱら電子書籍リーダーで本を読んでいます(汗でグシャグシャになることがないのでオススメです)。そのためアップのエアロバイクを長めにして有酸素運動を長めにしていました。が、この本にはこう書いてあります。

『有酸素運動を効果的に行うのであれば、筋トレの後に行うべき』

ええっ、そうなの?というのが正直な気持ちでした(きっと、これを読んでいる人もそうでしょう)。なので、僕なりの実験をしてみました。アップはアップで行い、その後にマシントレーニングをして、その後でもう一度エアロバイクをすると軽い負荷で心拍数が上がるんですよ。ということは比較的楽な状態で長時間のエアロバイクとうか有酸素運動ができることになります。ご存じの通り、有酸素運動にて脂肪燃焼が開始されるにはちょっとした時間が必要なので少なくとも15分以上、できれば30分程度は続けることが大事です。この正しいやり方で実施すると、心拍数が130/分で30分も全然楽で、気持ちよく本が読めるんですよ。どうせ同じ時間運動するなら効率的で効果が期待できる方法の方がよくないですか?

 

■実践的かつロジカルな内容

この本はサブタイトルにもなっているけど、スポーツ科学からみたトレーニングという視点で書かれています(ブルーバックスだからしっかりしています)。さらに小難しいことは一切書かれていなく、すごく実践的な内容にまとめられているのが特徴です。章立てだけ紹介しておくと、

  • 第1章 運動科学からみた身体メカニズム
  • 第2章 基礎的トレーニングの理論と効果
  • 第3章 ダイナミックエクササイズの理論と効果
  • 第4章 運動継続を失敗しないために
  • 第5章 ジム運動Q&A
  • 第6章 ジム運動の実践

実践のところではどれぐらいの負荷(%レベル)で何回、何セットと詳細に書かれていることやQ&Aで具体的なデータに基づいてデータを検証している点はTV番組や雑誌のレベルとは全く違う上、即実践テキストとして利用できます。

是非、一読の上、実際にジムで活用してみてください。ちなみに読むだけではトレーニングにならないのであしからず。