BOOK for Business:『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』

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一週間ってほんとに早いですね。暫くはここで紹介できるストックがあるので大丈夫なのですが、ストックが無くなり、毎週毎週紹介するために本を読まないといけない状態は健全ではないので僕のストックから紹介しつつも並行してインプットしていかないとなあ、などと思っています。
ということで、Bookbiz Wednesday担当の大塚が今回紹介するのは『ジェームズ・ボンド 仕事の流儀』という新書です。

“ジェームズ・ボンド 仕事の流儀 (講談社プラスアルファ新書)” (田窪 寿保)

■映画と本の両方で楽しむ

ちょっと前までダニエル・クレイグの『007 スカイフォール』が上映されていたのでご覧になった人たちも多いかも知れませんね。007ことジェームズ・ボンドは1960年代に英国の作家イアン・フレミングが創り出したMI6の諜報部員。00(ダブル・オー)は殺人許可を与えられた称号でもあります。つまり、与えられたミッションを達成するためにはイリーガルなことを含めて対応するプロ中のプロであるとも言えます。
まずこの本の楽しみ方を先にお教えします。これまで23作発表になっている007の映画をできる限り見ておくと非常に分かりやすいと思います。「そんな大変な・・・」と思う方はダニエル・クレイグが主演した『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』は押さえておいた方がいいと思います。個人的にもこの2作はそれまでのハリウッド的な007シリーズではなく、原作のモチーフを活かした良い作品であると共に主演のダニエル・クレイグの魅力を感じる素晴らしい映画だと思います。

■「ルールを決める」ということ

この本のメインは第二章の「ジェームズ・ボンドの考え方」という部分だと考えています。特に最初に書かれている

自分でルールを決める

は非常に重要なキーワードだと思います。それは会社員として組織の中で仕事をするにしても、フリーランスとして生きるにしても、そこには必ず規則、ルールは存在していて、その中で生きていくことになります。ジェームズ・ボンドにしても00(ダブル・オー)の称号があっても、MI6という組織の一員であり、上司のMから与えられたミッションをこなしています。しかし、そんなルールの中であっても自由裁量の中は自分でルールを決め、ストイックなまでもそのルールのこだわります。ファッション、酒、恋愛と細かな部分は是非映画を見ながら堪能してみてください。
では「そんなルールを自分で決めていますか?」。特別なルールでなくいいと思います。また直接仕事と関係のないものでも構わないと思います。ただし、決めたのは自分自身なので「守る」ことを重要視して欲しいですね。でも、「守れる」ルールを決めるのではなく、決めたルールを「守る」方ですよ。
これも本書の中に登場する部分ですが、映画の中でも印象的な言葉があります。「カジノ・ロワイヤル」の1シーンの中でMが発した

「傲慢と自己認識は違うのよ、ボンド」

このセリフがどんなシーンで語られたのか、このひと言で上司、部下の関係がどうなったのか、そんなビジネス目線で見聞きするとまたこのひと言が違ってみえます。

■もう一つの魅力

もう一つ本書をおすすめする理由があります。
タイトルからは「007」なり「ジェームズ・ボンド」のエピソードを中心に書かれていると思われるかも知れませんが、著者はヴァージン・アトランティック航空日本支社の就航時のオープニングメンバーであるため、一緒にヴァージングループの総帥リチャード・ブランソンとのエピソードや考え方を散りばめているので、小説や映画の世界だけではなく現実の世界の話に仕上がっています。僕もこの本がきっかけでリチャード・ブランソンの本を読んでいます。もしこの本書に出会っていなければ雑誌やWebのインタビューに答えるリチャード・ブランソンの知識しかなかったでしょう。彼の考え方も非常に刺激的なのでいつかここで紹介するかも知れません。

映画の内容を知っている方は本書から、映画をご覧になっていない方はまずは映画からビジネス目線でジェームズ・ボンドを眺めてみてください。

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